日本における大麻の取り締まりは厳重ですよね。芸能人や有名人が大麻関連の事件に巻き込まれるたび、「またかぁ、最悪」と感じたり、「別によくない?人間一人のキャリア壊すほどのものかな」と思ったりと、正解がよくわからない。
でも国や地域によっては大麻は立派なビジネスであるとも聞きます。タイではコンビニでも大麻スナックが買えるらしい。
なんか納得いかない…
そもそもなんで大麻が禁止されているのか。なぜビジネスになる国もあるのか。
そもそも大麻をよくわかってない。大麻って何?
大麻は植物です。歴史を調べてみると、かなり昔から利用されていたことがわかります。
繊維だったり紙や縄の製造に使われていました。儀式、医療、食用にと大活躍です。栽培も簡単なようで、普及するのも頷けます。
麻というと、リネン(亜麻)、ジュート(黄麻)などの繊維を思い浮かべますが、これらは大麻ではありません。大麻の繊維はヘンプと呼ばれます。
なんでダメなの?
こんなに有効活用されてきた植物が、なぜ持っているだけで逮捕されるようになってしまったのか。
まず、体に有害だから、という理由があがります。
しかし、この理由だけでは全体像を把握できません。
実際、大麻は中毒症状を引き起こす可能性がありますが、同時にてんかんやがんの治療にも効果を発揮することがあります。
大麻が、体に有害か有用かという論点で語ってしまうと「良くも悪くもある」で完結してしまいます。
また、お酒やタバコはどうなのかという議論も浮上します。
さらに、個人の使用で他者に迷惑をかけなければ許されるのではないでしょうか?
しかしです。
国という単位で考えたときに、大麻が禁止となっている理由は以下のように考えられます。
それは、「最悪戦争になりかねないから」
え、どうゆうこと?!大袈裟すぎない?
大袈裟ではありますが、実際に麻薬・麻薬取締が原因で戦争が起こっているんです。有名なのは「アヘン戦争」です。しかし、いきなり「戦争」と言っても想像しにくいかもしれません。そこで、大麻をスマホに例えて考えてみましょう。
ある親が、小学生の子供にスマホを買い与えました。必要だったし、便利だし、写真も動画も思い出作りに役立ちそうです。しかし、ある友達がスマホの悪い使い方を教えてしまいました。変な動画だったりエロだったり出会い系だったり。子供はその刺激から目を離せなくなってしまい、課金が止まらず、ある日、ものすごい額の請求が届き…
このような事態が起こる可能性があるため、親は子供のスマホの使用を制限する必要があります。便利なスマホには強力な毒の部分も存在するのですから、使用方法を管理することは重要なのです。
大麻を使うことでいきなり戦争とはなりませんが、一般人ではコントロール不可能な大きな社会不安の可能性をはらんでいるのは確かです。
それにもし、どこかの悪い国が日本に大麻の悪い使い方を蔓延らせることに成功したとしたら、それは戦争に発展しかねない国際問題です。
まぁ確かに、それは許せない。
さらに重要なポイントとして、大麻は製造・栽培がそこまで難しくないこともあげられます。種をまいて植物を育てればいいわけですからね。
大麻みたいな「強力・入手が簡単・コントロールが難しいもの」は法律によって取締られる運命なのかもしれません。
じゃあなんで合法な国もあるの?
合法というと市民的には「許された」というイメージがありますが、行政側からというと「より管理する」意味合いの方が強いです。
「未成年者へのアクセスを制限したり、治安を守るためにすべての薬物を法の下で管理する」という考えです。
また、合法化には商業的成長や税収増加の狙いもあります。これによって、大麻産業の成長が促され、経済効果が期待されています。
一方、シンガポールは大麻に対して厳しい姿勢を取っています。大麻の所持や使用は法的に禁止されており、違反者には厳しい罰則が科されます
カナダ・タイとシンガポールを簡単に比較するとこんな感じです。
ギャップがすごい。
日本人の話に戻ります。合法である海外で大麻を所持していても日本国内で罪に問われることもあるそうです。日本人である以上、大麻は基本アウトということですね。
理屈はわかったよ。でも私の気持ちはどうしたらいいの?
現在の日本の法律は大麻を許しておらず、世間的にも「大麻を吸う芸能人は許せない」空気感があるように思われます。
また、社会の安定を考えると、影響力のある有名人に対して大麻の取り締まりや社会的制裁が厳しくなることは道理です。
でも、あなた個人が推し俳優さんをどう思うかはあなたの自由です。
大事な人には、自分の身体を大事にしてほしいと思います。
また、日本が失敗を許し復帰のチャンスを与えてくれる国であるようにとも願います。
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