泣きながらAPEXを引退するという友達、プレイを徹底分析したら逆に希望が見えてきた。

ゲームの世界では、感情が高ぶります。上手くいかないことが重なった時には、たとえ大好きなゲームでも、引退したいという気持ちが湧いてくることもあります。最近、私の親友が、人気バトルロイヤルゲーム「APEX Legends」からの引退を涙ながらに宣言しました。

しかし、彼のプレイを分析した結果、彼の情熱を再燃させる希望が見つかりました。本記事では、友人とトップ配信者とを比較分析し、友人が成長するできる可能性を再発見するまでを紹介します。

ダイヤランクに上がれない…

友人の話を聞いていると、「ダイヤランクに上がれなかった」ことが引退宣言のきっかけとなったようです。

ダイヤランクとは、APEXのゲームシステム・ルールの一つで、強さの証明であり、ランクをあげることがゲームをプレイする大きなモチベーションになっています。ランクは8つにわかれ、ダイヤ(正式にはダイヤモンド)は中の上、といったところでしょうか。

ダイヤランクに到達すると、ゲーム開始時にスーパーサイヤ人のような軌道を描きながら空から降下できるようになるので、「とにかく、それがやりたかった…」と友人から並々ならぬ悔しさを感じました。

戦闘に勝てない…

ダイヤランクに上がれなかった彼は、一つ下のプラチナというランクで戦っていたのですが、「とにかく戦闘に勝てない」とのこと。

バトルロイヤルというルールですので、最後まで生き残ることが、最終的な勝利です。

ですが、遭遇する敵を倒してポイントも稼がないといけない、つまり生き抜くだけではなく、戦闘に勝てないとランクを上げていくことはできません。

俺の何がそんなに弱いんだよ…

友人の励ましになるかわかりませんが、僕は彼のゲームプレイを一緒に分析することにしました。僕はゲームの専門家ではありませんが、とにかく可哀そうだった彼の力になりたかったのです。

分析方法は、シンプルに「ものすごく上手いプレイヤーと比較する」です。

たくさんいる有名で強い配信者の中から、NIRUという方と比べさせてもらいました。

いや、PADずるくね?

NIRU氏と比べる、と言うと、友人はこう言いました。「PADはずるい」と。

PADを知らない人に説明すると、ゲームコントローラーです。PlayStationやxBoxといったゲーム機のコントローラーです。

友人は、キーボードとマウスを使ってプレイしています。

なにがずるいの?と聞くと、「PADには射撃アシスト機能があるので、ずるい」と言っていました。じゃあ君もPAD使えばいいじゃん?というと「むずかしくて無理」と返ってきました。じゃあ練習すればよくない?と聞くと、「キーマウにも良いところいっぱいあるんだよ!」とアピールしてきたので、

じゃあ、PADは別にずるくないんだね?言い訳だね?という結論に達しました。

ずるくなかったです…すみません…

傷心の友人を論破している場合ではないので、分析に入ります。

戦闘に焦点を当てていきます。比較させていただいたのはこちらの動画。

友人には同じキャラクターでプレイしてもらいました。

結論はこちら。

NIRU氏の動画1:20から始まる戦闘と、友人の2回の戦闘を比較しました。

ちなみに友人の動画はこちら。

友人は戦闘1回目は勝利、2回目は敗北しています。

それぞれ戦闘時間、ダメージ数、被ダメージ数、射撃回数、射撃命中回数を計測し、それに基づき上記の表を作成しました。目視での計測です。

表を見ると、被ダメージ数やダメージ/被ダメージ比率に関しては、友人は決して負けていません。

しかし、「戦闘中1秒あたりのダメージ数」を比べてみるとその差は歴然です。NIRU氏は同じ時間の中で友人の約4倍ものダメージを出しています。

付け加えるならばNIRU氏は、敵1パーティーではなく、2パーティーと戦い、あっという間に勝利しています。

命中率はほぼ倍です。ダメージ数が4倍なので、射撃している時間も友人のほぼ倍であることが示唆されます。

友人の弱さは、NIRU氏と比べ、敵に与えるダメージが少ないこと。その原因は2つ、

1、射撃時間が短い

2,射撃精度が低い

うぅ(泣)じゃ、どうすればいいのかな?

射撃時間を長くするには、2つポイントがありそうです。

一つ目は、無駄なことをしないことです。友人とNIRU氏を比べると、NIRU氏の動きにいかに無駄がないかがわかります。友人は、敵を見失って迷ったり、すでに倒された敵を撃ったりと、無駄な動きがかなり多いです。NIRU氏には無駄な動きがほとんどありません。敵がいる場所・どこに動くか、を正確に予測して動いているように見えます。

次は、エイムってやつ?

射撃精度をあげるには、狙った場所に撃つ、いわゆるエイム力が求められます。

エイム力と言われると、瞬発力のような瞬間的な正確さをイメージしますが、NIRU氏の動画を見て感じるのは別のものです。こちらも正確な予測力です。NIRU氏は、敵がどのように動くのか予測して撃っているように見えます。敵の進行方向や遮蔽物からでてくるところを先回りしています。そのため、画面にストレスがなく、非常に簡単に相手を倒しているように見えてしまいます。

そうか!俺も予測すればいいのか!!

ここからが本題です。友人の言う通り、もし相手がどう動き、どう撃ってくるのかが正確に予測できれば、勝率は確実に上がるでしょう。しかしいうほど簡単ではないかもしれません。そこで予測に関する研究を参照します。

https://hbr.org/2015/02/what-research-tells-us-about-making-accurate-predictions

以下の情報は、友人に役立つポイントを抽出したものです。

  1. 条件の特定: 一部の特定条件を適用することで、予測の精度を向上させることが可能です。
  2. 過去のデータの活用: 過去の同様の事例がどのような結果に結びついたかを示すデータを確認することで、未来の予測の精度が上がります。
  3. 慌てずに: 急いで予測を行うと、その精度が下がる可能性があります。
  4. バイアスの理解: 人間は自身の思考にバイアス(偏見)が存在するという事実を理解することが重要です。
  5. 経験と学習: 過去の経験から学び、それに基づいて未来の予測の精度を向上させることも大切です。

ぐ、具体的に言ってくれ!

MAPと戦闘場所を限定して、NIRU氏の動画を見まくれ。

戦闘前に一時停止し、相手の動きを予想しろ。

NIRU氏がどう動くか、予想しろ。

右手にはペンとメモ用紙、左手はスペースバーに置き、一時停止しまくれ。

自分の予想が正しければ○だ。ダメなら×だ。

ゆっくり考えろ。

慌てるな、過去の戦闘を思い出すんだ、相手がどこから撃ってきたか。

自分を疑え、凝り固まった頭で考えるな。

でも大丈夫、必ず人は過去から多くを学ぶ。

お前の予測精度を向上させられることは科学的に証明されている!!

あとは実践に移すのだ。

射撃装填、その繰り返し。簡単でしょ?

古き道も新しき道も、私は双方を用いて我らを導く…!!

ですね。

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